デジタルアイデンティティ(Digital Identity)とは?デジタル世界での自己証明ってなんで必要なの?

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現実世界では免許証・パスポート・保険証などの自分自身を定義可能な証明書が存在していますが、Webネットワーク上では未だに存在していません。

 

ですがそれは、私たちがデジタルアイデンティティの重要性に気づけていない事が主な問題でした。

 

今回は、デジタルアイデンティティとは?という点について言及します。

 

 

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デジタルアイデンティティ(Digital Identity)とは?

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デジタルアイデンティティとは、インターネット上のデジタルIDの事であり、ユーザー自身をユーザー本人と証明する為のデータです。

 

とはいえ、Webネットワークにおける本人確認はカンタンな事ではなく、パスワードや電話番号、Facebookアカウント程度ではデジタルアイデンティティとは言えません。

 

具体的には、下記のデータによって構成されています。

 

・ユーザー名とユーザーパスワード

・Eコマース上のオンライン検索活動

・氏名・生年月日・社会保険番号

・病歴

・購買履歴

 

これらのデータはWebネットワークで行動していると、当たり前のように提出する事を求められがちなデータ群ですが、実は上記のデータの関係性によって、デジタル上のあなたが証明されています。

 

現状では、世界規模での統一的なデジタルアイデンティティが用意されていない為に、ある程度のWebネット上のデータを組み合わせて、それらがまとまる事で特定のユーザー自身を表現している...というような定義の仕方が多いです。

 

例えば、田中太郎田中太郎をデジタル上でどう認識し、どう違いを区別すれば良いのかという技術的な困難が存在しています。

 

そこで、最近では国連主導でデジタル上の法的証明書を2030年までに全世界に提供する目標を打ち立てたりするなどする事で、今後ますます発展していくIoT化とデジタルトランスフォーメーションの大波に対応する準備を進めています。

 

デジタルジュネーブ条約も最近必要性が叫ばれていますし、IoT化された社会に少しずつ対応する意義が生まれていますね。

 

なぜデジタルアイデンティティが必要なのか?

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なぜデジタルアイデンティティという、Webネットワーク上の個人を特定する識別子が必要になるのかといえば、国家という枠組みすら技術が飛び越えようとしているからですね。

 

国家に国民がいるだけなら、パスポートや国民番号を割り振っておけば良いだけでしたが、現在では国家を飛び越えたサイバー犯罪も多発していますし、どこの国家に属しているのかという前提から個人を特定しづらくなってきています。

 

さらに言えば、全世界の人類がより流動性を高めていく行動がIoT化やデジタルトランスフォーメーションによって引き起こされていくので、必然的に個人を現実世界とデジタル世界で明確に規定し、区別する状況が必要となってきています。

 

Microsoft社の研究によれば、ブロックチェーン技術を用いる事で、大規模な存在である国家や企業に承認を得て信頼性を獲得しなくても、問題なく個人を定義可能と言及しています。

 

具体的にはブロックチェーン技術について理解をすると分かりやすいですね。

 

まず、ブロックチェーン技術には暗号技術を利用した高度なセキュリティプログラムが施され、ブロックチェーンを利用するすべてのユーザーの中で分散しながら、パブリックに運用される事で、中央集権的な機関が存在していません。

 

つまり、ブロックチェーンに参加している世界中の個人が、個別に暗号化された情報を保持しながら、誰かに信頼性を担保させずに自由に存在できます。

 

このブロックチェーン技術の『分散型ネットワーク』『パブリック(明示的な公共性)』『高度な暗号技術に基づくシステム』の要素によって、デジタルアイデンティティを定義する事が可能となる訳です。

 

ブロックチェーンの技術自体がそのままデジタルアイデンティティ問題を解決するとまではいかない気もしますが、大きなブレイクスルーにはなりますね。

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『デジタルアイデンティティ』にブロックチェーン技術を利用する必要があるのか?

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どうして、デジタルアイデンティティにブロックチェーン技術が必要なのか?

 

答えはシンプルで、IoT化やデジタルトランスフォーメーションによって、情報技術と私たちの身の回りに存在している物がより密接に結びつき始めているからです。

 

例えば、ブロックチェーンには個人情報・結婚記録・不動産の権利・出身大学・金融口座情報・入院/通院記録と取引情報だったら何でも記録する事が可能です。

 

言い換えれば、あらゆる出来事に関連した取引情報を、リアルタイムで電子的に照合する事で、身の回りの製品がインターネットに接続され、人間側の指示が存在しなくても意図した通りに動いたり、大事なデータをシェアしたりする時に『そこで生じた出来事や取引を正確に記録する存在』が必要となります。

 

あらゆるモノがインターネットと結びつき、情報技術が世界を変えていく以上、それらのモノの記録を行う技術、つまりブロックチェーン技術が必要となります。

 

そして、デジタルトランスフォーメーション化していく社会に対応する必要があるからこそ、デジタルアイデンティティによる自己証明は重要です。

  

参照

Digital identity trends – 5 forces shaping 2017 | Gemalto

Microsoft (MSFT) thinks blockchain tech could solve one of the internet's toughest problems: digital identities — Quartz

デジタル・ジュネーブ条約(Digital Geneva Convention)とは?国際的セイバーセキュリティガイドラインの必要性を探る -

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